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セキュリティコラム

セキュリティコラム:詳細

立法・行政・司法におけるマネジメントシステムについて

2016年08月19日

先の参議院選挙で出馬せず、1期で議員を辞めた人が居る。タリーズコーヒーの創業者で、「みんなの党」から立候補し当選した松田公太氏だ。氏の引退に関する記事に氏の言葉として「PDCAがない世界は、私のいるべき場所ではない」とあった。

PDCAとはISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)等全てのマネジメントシステムに共通したフレームワークで、P(計画)、D(実行)、C(見直し)、A(修正)のサイクルを回し事業や施策を管理して行く手法だ。日本人の古来得意として来た「カイゼン」活動通じる管理手法だ。

それと似た内容だが、元東京都知事の石原慎太郎氏は且つて、「日本の会計制度に複式簿記を導入すべきだ」と語った事があった。当時この発言は余り注目されなかったが、今振り返ってみると至極当然の発言だったと思う。つまり日本の会計制度は子供の小遣い帳みたいなもので、予算があってそれを使って終わり。一方複式簿記を導入すれば、日本の国家としての資産、負債や資本が一目で判るようになる。行政に関してPDCAを回せる様になると言う考えだ。

三権に関して日本は明治以来のシステムに固執しているが、時代や世界がこれだけの速度で動いている以上、日本はそれから取り残されないためにも、全てのシステムの見直しが必要な時期に来ている。

松田公太氏記事
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/072100279/?P=1

石原慎太郎氏記
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20070322/265924/?rt=nocnt

筆者紹介

サイバーセキュリティコラム筆者 岸田明コラム筆者 岸田明

岸田 明(きしだ あきら)

KMSコンサルティング代表。
大手IT企業や参議院事務局など、第一線でサイバーセキュリティ対策に携わってきたこの道のエキスパート。 2016年3月よりキューアンドエーワークス株式会社の顧問に就任。