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セキュリティコラム

セキュリティコラム:詳細

リスクと共に生きる

2016年09月23日

現代はリスクと共にある。リスクが少ない方が良いのは当然だが、リスクは自らが好むと好まざるとによらず先方から襲ってくる物も多い。もう随分前の話だが、鳥インフルエンザが話題になった時期があった。関連するセミナーはいつも大盛況だったし、また毎日の様にマスコミで報道されていた。その中で私が一番印象に残っているのは、ある大学の先生が「鳥インフルエンザは撲滅できないので、人類は鳥インフルエンザとどう共に生きるかが重要」と仰っていた事だ。鳥インフルエンザは先方から襲ってくる。サイバーリスクも同じで、国内外のハッカー、犯罪、テロ集団は虎視眈々とターゲットを狙っている。

その様な状況下で重要なのは、リスクを知りそれに備える事である。サイバーリスクは目に見えないので理解が難しいが、現代社会がサイバー空間上にますます広がって行く以上、各人自らを防衛する為に努めて理解する必要がある。そしてリスクがいざ発生した時に迅速に行動できる様に、日ごろから訓練をしている必要がある。その意味で本当に残念なのは、毒性の強い鳥インフルエンザのパンデミックを前にして、2009年に毒性の弱い豚インフルエンザが流行したが、行政や我々はそれを訓練として十分に活用し、また学びとれたか、と言う事である。加えて注意しなければならないのは、マスコミは話題性がなくなると急に報道しなくなるが、その事とリスクが低減する事は一切関係が無い、と言う事を忘れてはならない。

インフルエンザ関連 国立感染症研究所  http://www.nih.go.jp/niid/ja/
サイバー関連 JPCERTコーディネーションセンター https://www.jpcert.or.jp/

筆者紹介

サイバーセキュリティコラム筆者 岸田明コラム筆者 岸田明

岸田 明(きしだ あきら)

KMSコンサルティング代表。
大手IT企業や参議院事務局など、第一線でサイバーセキュリティ対策に携わってきたこの道のエキスパート。 2016年3月よりキューアンドエーワークス株式会社の顧問に就任。