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セキュリティコラム

セキュリティコラム:詳細

サイバー犯罪のターゲットとなった日本

2016年12月07日

前回のコラムで「銀聯(ぎんれん)カード」、そして南アフリカの銀行の発行したクレジットカードを使った現金不正引き出し事件に関してコメントした。この両事件は日本のシステムの弱点を利用した日本をターゲットとするサイバー犯罪だ。

今週あるセミナーでセキュリティソフトの会社であるカスペルスキーのプレゼンテーションを聞いて、驚きの事実を確認した。ウイルス感染によってコンピュータのデータを暗号化し利用出来ない様にして、復元するのに金(身代金:ランサム)を要求するランサムウェアは昨年から流行し始めている。被害は今年に入って急増しているが、その被害国で今年第一四半期ではイタリアが全体被害の3.06%で第1位、日本は1.11%で第9位だった。それが第2四半期では日本は2.04%で一挙に第1位、第3四半期では4.83%で第2位クロアチア3.71%を大きく引き離して第1位だった。

かつてインターネットに国境は無く日本も他国と同じようなサイバー犯罪が起きると言われていたが、現実には「日本語」と言う大きな壁があった。しかし犯罪者はROI(Return On Investment:投資対効果)の良いターゲットを鵜の目鷹の目で探し続けている。フィジカルで世界で最も安全な国の一つ「日本」は、サイバーでは最も危険な国へと成り下がっている。サイバーの世界で生きていくには、我々日本人は考え方を根本的に変えなければならない。

筆者紹介

サイバーセキュリティコラム筆者 岸田明コラム筆者 岸田明

岸田 明(きしだ あきら)

KMSコンサルティング代表。
大手IT企業や参議院事務局など、第一線でサイバーセキュリティ対策に携わってきたこの道のエキスパート。 2016年3月よりキューアンドエーワークス株式会社の顧問に就任。